国会議員が完全に家業になっている。
《衆院解散間際に引退、子息の擁立相次ぐ 自民・萩生田光一氏「なんちゃって世襲やめて」》
https://news.yahoo.co.jp/articles/688fcc4c539210cb206b2f848648c13637b43e90
このニュースで取り上げられている衆議院議員は根本匠元厚生労働相(73)、桜田義孝元五輪相(74)、大西英男衆院議員(78)の3人である(笑)。順番にいきましょうかね。
根本議員である。曾祖父が貴族院議員、祖父が福島県議、父は大東亜戦争で若くして戦死、その息子が匠氏で衆議院議員という政治家一家である。
櫻田議員は、建築会社の社長から市議会議員、県議会議員、衆議院議員と叩き上げの政治家。一代で代議士まで登り、その後釜に長男を充てようと動いている。
大西議員も櫻田議員と同様だ。区議会議員、都議会議員を経て衆議院議員になっている。この人も初代で、息子に二代目を継がせようとしている。
そうそう、この人たちと比べると大物の二階俊博氏も三男坊に地盤・看板・鞄を引き継ごうとしている。
これ以外にも160家くらいが国会議員という現代の大名家として国家に君臨しているわけですね。なにせ「だらし内閣」の閣僚と自民党役員29人中15人が世襲というから恐ろしい。重要ポストの5割以上が代々のお殿様ということ。
これは自民党という旧態依然とした政党だけの話ではなく、ニュースの後半には立憲民主の中村喜四郎代議士の話も載っており、息子の茨木県議を後継に立てるようだ。
ううむ、家業にして代々継がせていきたいほど美味しい生業なんだね、国会議員というやつは(笑)。
それじゃダメじゃん。「美味しいから政治家になりたい」では明確に動機が不純だ。日本国のために、日本国民のために、一命を賭してでも国策に殉じる覚悟があってこその国会議員ではなかろうか。
今回、不様な議員が最前列に並んでしまった。あの不様さを見て、子供たちが「ああ僕も政治家になりたい」と憧れるだろうか?頭は薄く、眼鏡のシールは取らず、口は半開き、顎はたるみ、腹は出っ張り、ベルトをずれて締め、さらにズボンは落っこち引きずっている。そんな大臣になりたいと子供たちが思うか!
メッチャ格好いい大谷選手を始めとするスポーツ選手たち。映画スター、歌手、タレント、芸人、事業家、子供たちの父や祖父だって、首相や総務大臣よりは格好いいだろう。
あ、だから世襲なのか・・・。
だったらさ、議員報酬は現在の3分の1でいい。実際に名古屋市長はそれでやっている。各国の議員でもその程度の収入でしっかりと働いているところもあるんだ。日本人はちょっと議員に対して甘過ぎるね。もう少し己を律する議員を輩出しなければならないんだけど、どうしても議員を支える連中が世襲を許し、バカやだらしないのを黙認して国会に送り込んでいることが主要因と言える。もう少し有権者も本を読んで勉強しなくてはいけない・・・と、ちょっと強引なつなぎ方だけど、このニュースに触れておきたい。
《子どもたちが書店を知らず成長「強く懸念」…経産省が書店振興へ現状の課題まとめる》
https://news.yahoo.co.jp/articles/7dff323e848c8bfaca6574c9a8fd27b7b66368a9
経済産業大臣直属の「書店振興プロジェクトチーム」が書店活性化のための課題の概要をまとめたんだとさ。
もちろんワシャ的には書店の活性化はとてもありがたいことだ。駅前の本屋さんには凸凹商事に行った帰りには必ず立ち寄って、何かしら適当に本を見繕って購入してくる。基本はネット注文してでも駅前の本屋さんに送ってもらいそこで会計を済ませることにしている。
でもね、たまに名古屋に出ると大手書店にも足を運んでしまう。そこで本を物色していると値段の張る画集なんかもつい衝動買いをするんですね。そんなこんなで「ミュシャ」の画集など25冊くらい並べてあるんですよ(アホ)。
おっと話を戻そう。経済産業省の書店支援である。今、書店にしろ古書店にしろ、国民の本離れが著しく、経営がかなり圧迫されている。西尾市のスーパーの2Fにあった書店もこの間行ったらなくなっていた。ワシャの町でも何軒もの書店が廃業に追い込まれている。それではダメなのだ。本を読まないことは人生の楽しみを半分放棄しているようなものだと思う。それでもいいと言う人もいるだろうが、見ること、観ること、聞くこと、聴くこと、味わうこと、触れること、感じることなどがまったく違ったものになると信じている。
ここは経済産業省に頑張ってもらいたい。ただ、大臣が世襲4代目の岐阜のお坊ちゃんだからねぇ、話すことを聞いていても、あまり読書が好きといったタイプではなさそうだし。
まぁ次の大臣に期待しようか。