岡崎市長選挙・市議会議員選挙が終わった。いやはや岡崎に所用や買い物でちょくちょく行くんだけれど、まぁ選挙選挙で大騒ぎだった。幹線道路の交差点では、角ごとに別の候補者が立って手を振っている。そこにまた別の候補の選挙カーが通りかかって喚き散らす。これでようやく岡崎も静かになるだろう。
まず市議会議員選挙を見てみたい。定数37のところに54人が立候補した。なんと17人が落選をする厳しい選挙だ。
その中でも公明党の戦いが素晴らしかった。もちろん嫌味で言っています。候補者が4人いるのだが、その内の3人が「3150票」「3140票」「3137票」と、その誤差わずか17票の中におさめて当選させている。これほど完璧な組織票もあるまい。きっちりと票を分けた3人は、55歳、55歳、56歳と、こちらも誰かが筋書きを書いたかのように均衡が図られている。1人の当選者だけが「2820票」と300票少ないが、これは公明党らしくない(笑)。きっとこの当選者、山口代表に嫌われていたのかもしれないね。それとも池田大作の写真でも踏んづけたか?どちらにしても当落線上の2500票以上は確保しているので安泰でした。
創価学会は信者の高齢化で退潮著しいけれど、こういった組織の使い方の上手さは、さすがカルト宗教だけのことはある。これがいつまで保てるのだろう?
さて全体を見てみよう。平均年齢が45.4歳は若い。落選者の平均が43.4歳なのでどちらにしても若い候補者が多かった。その中で市の職員を中途退職して市議会議員をめざした男性が3人いる。一人は41歳というから係長か、その手前くらいの人だったが、ダントツでトップ当選した。もう一人は54歳で課長である。この人の経歴を見ると市役所内で出世コースに乗っているという肩書でもないので、見切りをつけて市議会に転身したか?それにしても10位当選はお見事。3人目はやはり41歳の元職員、社会保険労務士を経て参政党から出馬した。この3人はともに新人で、元職員であるので保守系(もう自民は保守ではないと思うけど)ということだ。でも3人とも強かった。
それにしても岡崎は新人候補の当選がなかなか難しい。今回も新人が22人が立候補して10人しか当選していないから、45%の当選確率ということになる。現職のほうは、31人で27人当選だから87%とかなり現職有利ですね。
そういった意味では元市役所職員は頑張っている。ぜひとも行政経験を活かして岡崎市政をよい方向に舵取りしていただきたい。
それにしても岡崎市議会議員の報酬はいいですぞ。全国の自治体の中でも50位にランクされている。月額61万円余でボーナスも合わせれば年額で1000万円近い金額が支給されている。これは美味しい仕事ですね。
基本的には市議会議員という仕事、自治体の規模でそれほど変わりはない。むしろ小さな自治体のほうが住民に近い分だけ監視の目が厳しくいろいろな付き合いもあって大変だろう。
名古屋市長があの業務量を年800万円でやっていることを考えれば、基礎自治体の議員がいかに高額な報酬を持っているかが理解できよう。
ワシャはこの日記に「四十九日議員」について書いた。某自治体で年間49日しか登庁しなかった議員の話で、時間給にすると5万円になる。闇バイトでさえ日給5万円らしいから、それよりもはるかに報酬としては高い。
おそらく岡崎市にはそんな自堕落な議員はいないと思うけれど、どちらにしても議員報酬は高過ぎる。もう少しボランティアの割合が大きくなってもいいのではないかと思う。
とにかく岡崎が静かになってよかった。