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Channel: 遼東の豕
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破滅への道

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高市早苗氏が総理になったら「日本どうなるんだ」 田崎史郎氏が指摘する敗因「不安感が広がっていた」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/748e81c4314dd635dd190b56a514276b700845c4

 この田崎某なる政治評論家、愛嬌のある爺さんだと思ってきたが、今回の総裁選前の反高市候補に関わるの発言は看過できないものがあった。そのことは一旦措いておく。

 総裁選後の上記のニュースから某の発言の部分を引いてコメントを付けていきたい。

「従来の派閥の足し算でいけば、むしろ高市さんの方が優位に立っていた」

 そんなことは1回目の投票結果を見ればあたりまえ。わざわざ言うほどのことではないが、これを前提として某は自民党内の空気に言及する。

「大きな要因の1つは、高市さんになった場合“日本どうなるんだ”“自民党どうなるんだ”“総選挙で勝てるのか”という不安感がこの3~4日広がっていた」

 無能な国会議員に不安感が広がったとすれば、おまえら色付きの評論家・コメンテーターが「高市で大丈夫か?」という雰囲気をつくったからに相違なく、地に足の着かない議員どもを誘導したのはマスコミであると言っても過言ではない。

 そして某はこう結論付ける。

「やっぱり総選挙で勝てるのかっていうことです。高市さんになった場合、自民党の保守票は固まる。しかし穏健な保守層、無党派層は立憲に取られてしまうんじゃないか、野田代表に取られてしまうんじゃないかという不安もあった。その2つが大きかった」

 おいおい、1回目の投票結果を、まったく読めなかった予想屋ふぜいが、次の総選挙が予想できるのか?さらに「自民党の保守票は固まる」のは当然だよね。自民党保守政党を名乗っているのだから。そこからだ。

「しかし穏健な保守層、無党派層は立憲に取られてしまうんじゃないか」

 おい、某よ。「穏健な保守」ってなんなんだ?ただただ発言を垂れ流していればいいというものではないんだぞ。

「穏健な保守」の反対語は「過激な保守」ということである。ここで某が「穏健」をあえて付けたということは、高市さんを支援しているのは「過激な保守」だと言っている。バカを言え。高市さんを支援していた方々を見回して、「過激な保守」などという人は見当たらない。むしろ某が「穏健な保守」と定義している岸田、石破、小泉、林などよりよほど日本のことを考えている「健全な保守」の人ばかりだ。

 ドベ2に甘んじるしかなかった河野ボケ太郎氏が、図らずも「ネトウヨ」と表現してくれたけれど、ネットで影響力を出している人たちはおおよそ真剣に日本のことを考えているネット民と言える。

 このボケ太郎の「ネトウヨ」と某の「穏健な保守」の対語としての「過激な保守」は同じくらい低レベルの発言でしたね。そして「穏健な保守」というカテゴリーはもうすでに保守ではない。少なくとも・・・少なくないか。自民党内の「穏健保守」を代表する議員に稲田朋美なんてぇのがいたんじゃなかったっけ。清和政策研究会を解散に追い込んだくせにテメエの宏池会は温存して、岸田会長の号令一下で石破に入れた連中も「穏健保守」の皆様方だわさ。

 でもね、こいつらのことを「保守」とは言わない。今は亡き安倍晋三さんが平成18年(2006)に上梓された『美しい国へ』(文春新書)に「保守」と「リベラル」について冒頭で意味づけをしておられた。その部分を引きたい。

《保守というのはイデオロギーではなく、日本および日本人について考える市井のことだと思う》

《百年、千年という、長い歴史のなかで育まれ、紡がれてきた伝統がなぜ守られてきたのかについて、プルーデント(慎重な)な認識をつねにもち続けること、それこそが保守の精神ではないか》

 仰るとおり。

 この本の中で保守を考える人に「福田恒存」「江藤淳」を紹介しておられる。言外に読んだ方がいいと薦めておられるが、この方々の著作をはたして自民党の国会議員の何人が読んでいることだろう。そんなのが「穏健保守」なんて名乗ってんじゃねえぞ。

 安倍さん、「リベラル」についても書いておられる。

 ヨーロッパでは王権を打倒して血みどろな民主主義を勝ち取ったことから「リベラル」という語感は「個人主義」に近いものを有していると言われる。対して、アメリカでは政治が経済に積極的に介入する社会主義的政策を掲げた連中が自らを「リベラル」と呼称して定着をした。欧と米ではこれほどの違いがある。日本ではこれをしばしば混同し混乱していることはご案内のとおり。

 じゃあワシャが明確に規定しよう。

「リベラル」とは「個人主義社会主義」、つまり「わがままな連中」ということである(笑)。

 自分で言って、自分でうけていても仕様がないのだが、稲田衆議院議員を見ればまさにそのことが理解できよう。安倍さんの前では自分の個人的な主張を泣き叫んでみたものの、安倍さんの許しが出ず、安倍さんがお亡くなりになられると、いけしゃあしゃあと「安倍さんも理解していた」ようなことを嘯(うそぶ)きやがってLGBT法をまんまと通してしまった。こういう連中を「わがままな連中」という。

 いけない、もう2000字をオーバーしてしまった。総裁選のことを書き始めるとあっという間に字数が重なっていく。

 でも、もうひとつだけ。

 穏健な保守である井川意高さんが、次期首相のテレビでの発言を「X」で拾っている。薬痴寺次期首相は「貯蓄から投資の流れに掉さすようなことはしない」と言っちまった。全体の構成からして、ここで薬痴寺が言いたかったのは「貯蓄から投資の流れを邪魔することはしない」だったはずなのだが・・・。夏目漱石の『草枕』の冒頭くらいはちゃんと読み取れよ。もう一つ言えばこの人、時代劇にももまったく教養がないと見た。昨日、三重テレビで「鬼平犯科帳」を再放送していたが、盗賊は川面に棹をさして舟を進めている。

 嗚呼、この程度の「リベラリスト」が首相か・・・。それを支える自民党を名乗る国会議員も高市さんを支える一部を除き、盆暗岸田を始めとして「個人主義社会主義者」ばかりなりけり。


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