家から10分ほどのところに市営の体育館がある。そこの職員とその周辺にちょいとした野暮用があって朝から出掛けたのでした。だから朝一に書くはずの日記が昼になってしまいました(謝)。
野暮用の話はどうでもいいんだけど、体育館西の幹線道路の広い歩道を歩いていると、前方から大きな声が響いてきた。
平日の午前中である。体育館や中学校などに面した歩道である。人通りはワシャと100ⅿほど前を行く体格のいい黒ずくめのオッサンくらいだった。その男が何かを顔の前に掲げて、それに向かって我鳴っている。100ⅿでもしっかりと聞こえてくる。怒鳴っているに近いか。
明らかに異様な光景だった。男は立ち止まったり蛇行したりしているから、ワシャがだんだんと追いついていく。50ⅿほどに近づくと状況が詳細に見えてきた。
男は黒のTシャツに黒のコッパンを履いている。左手でやや大きめのスマホにマイクをつけてそれに「チャンワ~チョンワ~ウーリューチーパー・・・」と支那語で怒鳴りつけていたのだ。
ワシャは支那語をマージャン用語しか理解できないので、そのオッサンが何を怒鳴っているのかは解らない。しかし時折まわりの景色をスマホに映しながら険悪な表情で「チャンワ~チェンワ~」と怒鳴っている。普通の連絡ではあるまい。だったら電話として耳に当てて通話すればよろし。
通行のほとんどない歩道だからとはいえ傍若無人な行動に、ワシャは彼らの同胞が靖国神社で行った愚行や、銀座の歩道脇で子供に立ちションさせる支那観光客を思い出した。
ワシャが男に後方から20ⅿくらいまで近づいたときに、男の進行方向10ⅿあたりに日傘をさした女性が脇から出てきた。
そのとたん男の罵声である。もちろん男は女性に対して怒鳴っているのではないが、方向が一致しているからモロに浴びてしまった。女性はびくっと体を震わせ足が固まってしまった。それでも気丈な女性はすぐに状況判断をしたのだろう。男を極端に大きく迂回して避るようにすれ違っていった。その間も男は「チャンワ~チンワ~チョンワ~」と大声を張り上げたままである。女性はワシャの横も通過していく。その時に軽く会釈をしていかれた。もちろんワシャも会釈を返した。「ヘンなのがいますね」とお互いに暗黙の了解をした。
さて、ワシャがそろそろ男に追いつきそうだ。
ついに横に並んだ。よせばいいんだけど、ワシャもまだ若いんですね。通りしなについ「うるせえんだよ!」と喝を入れたのだった。
だが、残念ながらワシャは支那語でそう言えないし、その支那人も日本語を解せないか、あるいはテメエの声が大きくて横を通る日本人の声など聞こえなかったかもしれない。
後方ではまだ大声が聞こえていたが、ワシャが幹線道路から曲がってからは、さすがの支那人の声も届かなかった。
しかし、久しぶりの多文化狂声の体験した。