《大阪・四條畷市長が不出馬表明 全国初、求人サイトで後継の公募へ》
https://mainichi.jp/articles/20240925/k00/00m/010/243000c
四条畷、まことに小さな町である。面積18.69km2、総人口53,500余人、愛知県でいうなら高浜市をイメージすれば遠からず。この自治体が首長を求人サイトで公募するんだとさ。
市長は言う。
「さまざまなリーダーがそれぞれの個性を生かして、いろんなまちの良いところを伸ばしていく。そんな流れを四條畷市につくりたい」
ワシャは基本的に首長の長期政権には否定的な者である。長く務める首長でまともな人材を見たことがない。だからこの日記でも3期12年くらいがひとつの目途だと言ってきた。総合計画は昔は10年、今は8年がトレンドだろう。であれば準備期間と検証機関を含めて12年あれば、何事かは成し遂げられる。この期間で何もできなければそれは、すなわち無能ということである。
そこから言えばまだ35歳の四条畷市長であるが、2期8年である程度のことは成してきたのだろう。本人も「健全な財政構造の達成や転入増加による人口動態の改善」を挙げて実績を誇っている。であるなら、時間はまだあるのだから、次の人生にかけてみることも悪くない。
ただし、全国公募は如何なものか?確かに広く人材を集めることは有効な手段だが、公募してきた人材を取捨選択するのは、現市長だったり、現幹部であったりするわけで、公募者の性質、能力などを短期間にどうやって見極めるのだろう?
ロザンの宇治原史規なら、四条畷出身だし、学歴も申し分ないし、人柄もよさそうだからいいのだろうが、著名人でない普通の人材だと選ぶのに苦労すると思うよ。
むしろ奇を衒わずに、市長が後継として副市長を育てるというのも手としてはある。5万人程度の自治体であるなら、職員から抜擢するのもひとつの方法だと思う。
《議会で「市長が答弁して」発言がパワハラ? 長崎市長が検証・再発防止策申し入れ》
https://news.yahoo.co.jp/articles/67f6dc0f25b79218bd55070e9f33ed1eeb1cbde6
長崎市議会で楽しそうなことが起きている。
議場で、市長に答弁を求める議員がいて、それに対して市長は完無視を決め込んで、職員に答弁させようとした。それに怒り狂った議員が大声を張り上げたという始末。
「ここは市長、市長がご答弁ください。あんた、あなたはですね、公約まで掲げている市長が答弁してください。動議!暫時休憩、ちゃんと答弁しなさい」
まあこの手のやり取りは1700自治体もあれば、けっこうどこでもある風景だと思いますよ(笑)。とくに野党系議員に対しては、市長など口を開かず職員が答弁をするというのは、議会の伝統芸に近い。
ワシャの知っている議会でも、共産系、社民系、独立独歩系議員には絶対に答弁しない市長がいた。だから独立独歩系の議員などは常に大声で市長を詰っていたっけ。
映像でその議会の様子も確認したけれど、こんなのは議会の日常風景ですわ。
平和祈念式典にイスラエル代表を招待せず、G7各国から「なら行かねえよ」とブッチされて有名になった長崎市長はこう言っている。
「大声でいわゆる恫喝(どうかつ)、名前を連呼する、限度を超している部分があると考えています。職員を守るためにも必要な申し入れをさせていただいた」
議会をよく知る者としては、あの程度の議員って全国に山ほどいると思いますけど?そもそもそんな議員をいちいち相手にしていたら身が持ちませんわ。議員が喚こうが騒ごうが、市長以下執行部は沈黙を貫き、議長の裁定に任せる、これが常道でしょう。
イスラエルの件といい、今回の恫喝問題にしろ、むしろ市長のほうに問題があるような気がするのはワシャだけだろうか。